#精神 #ドキュメンタリー 8/10、8/11@大阪和泉

ドキュメンタリー「精神」画像
こころの傷に特効薬、ありますか?

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■『精神』(ドキュメンタリー映画)
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これまでタブーとされてきた精神科にカメラをいれ、
「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こもごもを、
モザイク一切なしで鮮烈に描いた日本初のドキュメンタリー!
 
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○上映権付DVDによるプロジェクター上映です。企画内容について質問、要望などがありましたらお気軽に連絡ください。
○上映時間が長く、「重い内容」が含まれています。途中でつらくなったら無理せず休憩してください。(休憩室を用意します。)
 
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【日時】
2019年(令和元年)
8月10日(土曜日)
■午後2時~
■午後7時~

8月11日(日曜日)
■午前10時~
■午後2時~
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【場所】
和泉市立人権文化センター(ゆう・ゆうプラザ) 4階視聴覚教室
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【定員】
各回30人
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【費用】
無料
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【申込】
不要
★事前申込制をとっていませんが、準備の都合上メールなどでご連絡いただけたら幸いです。
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[会場]和泉市立人権文化センター(ゆう・ゆうプラザ)
〒594-0023大阪府和泉市伯太町6-1-20
→JR阪和線「信太山(しのだやま)」駅から200M
→府道大阪和泉泉南線(30号線)沿い
→駐車場有(無料)
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→詳細は特定非営利活動法人ダッシュまでお問い合わせください。
[メール]hello@dash-npo.org
[でんわ]0725-46-3809
[web]http://dash-npo.org/
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■ドキュメンタリー「精神」
CLaboratory X 2008年/日本/135

<予告編>

Laboratory X
から転載


■「正気」とは?「狂気」とは?心の傷に包帯は巻けるのだろうか?


格差社会、ひきこもり、ニート、ネットカフェ難民、ワーキング・プア、無差別殺人…自殺者数が11年連続で3万人を超える現代日本。閉塞的で孤独感がただようこの国で、誰もが「生きにくさ」を感じたことがあるのではないだろうか。『精神』は、精神科にカメラを入れ、その世界をつぶさに観察。「正気」と「狂気」の境界線を問い直し、現代人の精神のありように迫った。同時に、心に負った深い傷はどうしたら癒されるのか、正面から問いかける。

■ここにある病。ここにある、小さな光。


外来の精神科診療所「こらーる岡山」に集う様々な患者たち。病気に苦しみ自殺未遂を繰り返す人もいれば、病気とつきあいながら、哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。涙あり、笑いあり、母がいて、子がいて、孤独と出会いがある。そこに社会の縮図が見える。

代表である山本昌知医師のモットーは、「病気ではなく人を看る」、「本人の話に耳を傾ける」、「人薬(ひとぐすり)」。精神科病棟の鍵を取り払う運動にも取り組んできた「現代の赤ひげ」とも言える彼は、患者たちが地域で暮らしていける方法を模索し続けている。


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 『精神』の撮影は、岡山県岡山市の「こらーる岡山診療所」を主な舞台として、2005年の秋と、2007年の夏に行われた。延べの撮影日数は30日程度。約70時間分の映像素材を得た。編集作業はニューヨークで行われ、約10ヶ月間を要した。

 監督である想田の義母・柏木廣子は、高齢者や障害者の在宅支援をするNPO法人・喫茶去の代表。柏木とこらーる岡山は、仕事上の関係が深く、想田はこの義母を通じてこらーるの存在を知り、2004年に撮影許可を申請した。こらーる岡山では、当事者主体の活動会議などで撮影許可の可否を論じ、監督が患者ひとりひとりから撮影の了解を得ることを条件に、受け入れを決めた。

 撮影の大部分は、想田と想田の妻で製作補佐の柏木規与子の2名で行われた。舞踊家・振付家である規与子は、以前こらーるの行事で踊りを披露したこともあり、患者の多くと既に顔見知りだった。今回の撮影では、カメラの横で想田の補佐をした。想田と規与子は機材持参で待合室などへ出向き、そこにいる人々ひとりひとりに自己紹介し、撮影許可を求めた。しかし、10人中8人から9人は撮影を拒んだ。患者の多くは、友人や職場の同僚、あるいは家族にさえ病気の事実を隠していた。撮影に同意してくれる患者が現れず、カメラを一切回すことができない日もあった。(敬称略)

■こらーる岡山とは?


 こらーる岡山は、岡山県岡山市にある外来の精神科診療所。現在も代表を務める山本昌知医師が中心になり、1997年に設立された。当事者本位の医療がモットー。「こらーる(合唱)」という名前には、「病める人の声に、それを支援する人が声を合わせることによって、合唱が生まれる」という意味が込められている。

 精神障害者が、病院ではなく地域社会で暮らしていくための支援に力を入れており、牛乳配達をする作業所「パステル」や食事サービスを行う作業所「ミニコラ」を併設。働いて賃金を得られる場を提供している。

 こらーるは他に、希望する患者が泊まれるショートステイ施設「とまり木」を運営。患者の在宅支援のためにヘルパーを派遣する「喫茶去」も、こらーるのすぐそばにある。

 古い民家を利用した待合室は、畳敷き。アットホームな雰囲気で、患者が自由に寝転がったり、お互いに談話したりできる。撮影当時の待合室は、喫煙部屋、禁煙部屋、女性専用部屋などに区切られていたが、最近、屋内は全面禁煙になった。

 毎週木曜日、患者やスタッフ有志による「活動者会議」も開かれ、小旅行や忘年会などのレクリエーションを企画するほか、会報「ユーとピア」の発行、薬の勉強会、地域社会との交流活動、講演活動、行政や政治家への働きかけなどを行っている。

■医師・山本昌知(やまもと・まさとも) プロフィール


1936年、岡山県生まれ。1961年、岡山大学医学部卒業。岡山県立病院(当時)、尾道市青山病院勤務を経て、1972年に岡山県精神保健福祉センターの所長に就任。精神障害者の社会復帰推進に努める。1997年、同センターを希望退職後、無床診療所「こらーる岡山」を開設。同代表を務めて現在に至る。


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